サプライチェーン|紛争鉱物
サプライヤの評価・監査項目にESGを組み込み、サプライヤと共にサステナブルなサプライチェーンの実現に取り組んでいます。
50
%
主要なサプライヤーのRBA VAP完了率(2023年)
100
%
「紛争鉱物の非使用声明書」への署名率(2021年~2023年)
39.8
%
現地調達率
紛争鉱物
紛争鉱物管理制度
ヌヴォトンは国際的な人権保障の原則に基づいて、紛争鉱物に関する課題を重視し、紛争鉱物管理制度を設置した上で、ヌヴォトンの公式ウェブサイトで紛争鉱物不使用宣言を公表してきました。そして、人権に反して不当に採鉱された金属を製品の原料や生産プロセスで使用しないように努力しながら、「紛争鉱物不使用宣言書」への署名をサプライヤに要求しています。それにはウェーハ加工受託業者、組立業者および原材料のサプライヤが含まれ、ここ3年間のサプライヤの署名率は100%でした。
ヌヴォトンが制定した紛争鉱物管理規則は以下のとおりです。
「紛争鉱物不使用宣言書」への署名
定期調査
定期調査と確認を関係サプライヤに要求します。
ヌヴォトンは、人権保障の原則に基づき、紛争鉱物問題を重視しており、経済協力開発機構(OECD)が発行した「紛争地域および高リスク地域からの鉱物の責任あるサプライチェーンのためのデュー・デリジェンス・ガイドライン」または同等に認められたデューデリジェンスの枠組みに準拠した鉱物を使用することを約束します。製品材料や生産工程で、人権を侵害する違法採掘による鉱物の利用を避けるため、ウェーハ加工受託業者、組立業者、および原材料サプライヤに対して、製品に使用されるタンタル(Ta)、錫(Sn)、タングステン(W)および金(Au)が、コンゴ民主共和国またはその近隣諸国で人権を侵害する武装グループに由来するものではないことを宣言する「紛争鉱物不使用宣言」への署名を義務図けています。サプライヤは、適格サプライヤとして登録されるために「紛争鉱物」の使用を禁止することを求めています。さらに、私たちはサプライヤに対して、紛争鉱物に関する徹底的な調査を行い、デュー・デリジェンス・レポートを開示することを要求しています。この調査は、Responsible Business Alliance (RBA) の行動規範の更新に基づく頻度で実施します。下請け業者を含むサプライヤに対して紛争鉱物調査を実施し、すべてのサプライヤが関連規制を完全に遵守していることを確認しています。
私たちは、錫、タングステン、タンタル、金といった紛争鉱物について、責任ある鉱物イニシアチブ(RMI)が発行するCMRT(Conflict Minerals Reporting Template)調査票を採用し、2014年から原材料、外部委託加工、請負業者などのサプライヤを対象として、紛争鉱物に関するデュー デリジェンスを実施しています。これにより製品に使用されるすべての鉱物は、RMIにより認定された製錬所、精製所または国から調達されることを担保しています。2023年に、NTCで使用した錫、タングステン、タンタル、金などの鉱物は63カ国202ヵ所の製錬所から調達しており、NTCJでは37カ国207ヵ所の製錬所からでした。製錬所はすべてRMIによって認定されており、コンゴ民主共和国または近隣諸国の非政府組織または非合法な軍事勢力が支配する地域からの調達はありませんでした。
私たちは、3TG以外にも調査範囲も広げ、2021年にはコバルトと雲母のサプライヤ調査を実施し、供給元である製錬所の供給元を顧客に開示しました。2023年に、NTCが使用するコバルト鉱は6カ国10ヵ所の製錬所から来ており、雲母を使用したサプライヤはありません。また、NTCJが使用するコバルト鉱は8カ国17社の製錬所から調達し、雲母を使用したサプライヤはありません。私たちは、サプライヤが供給する鉱物の原産地を継続的に監視し、原材料が適格サプライヤから供給されていることを担保いたします。