持続可能な環境|水資源マネジメント
ヌヴォトンは、企業活動が環境に及ぼす影響を積極的に減らし、革新的な技術への投資を行い、再生可能エネルギーとネットゼロを推進しています。資源効率を向上させ、廃棄物管理を徹底し、国際的な環境規制や気候変動のリスクに対応しています。事前に財務的な影響評価、管理計画を行い、環境戦略を策定し、レジリエンスを担保します。
15818000
kWh
累計省エネ量(2010年~2023年)
37
%
2020年に対するGHG削減率(2023年)
880000
kWh
再生可能エネルギーの設置による年間発電量
水資源マネジメント
2023年の取水源分布:NTCの水源は水道会社から提供される水道水(86%)であり、回収した少量の雨水と空調凝結水を二次水(14%)として利用しています。NTCJは水道水(0.6%)、工業用水(1.0%)、地下水(98.0%)を利用しています。まず水の使用を減らし、利用後の水のリサイクルを行うことで水資源の消費を抑えています。
ヌヴォトンは2021年と比較して2030年までに10%の水使用量削減を目指す目標を設定しました。関連計画を推進して定期的に進捗と効果をチェックし、基準未達項目を分析して改善しています。上流への影響について、NTCは毎月定期的に取水ダムの状況を確認し、水量が警戒水位まで下がると、外部水源を探すプログラムを開始します。NTCJは定期的に井戸水の水位を監視して水資源の安定供給を確保しています。下流への影響については、NTCは常に新竹科学園区管理局の下水道受入れ基準に注意し、工場内で随時排出データを監視しています。また廃水放出の要件を確認するために、管理局が定期的に職員を派遣し水のサンプリング検査を行っています。
%
NTCは政府政策に合わせて節水措置を講じています。2023年には節水対策を推進して前年比で2.8%削減しました。
2023年 水資源削減
NTCの主な生産拠点は新竹サイエンスパーク内にあり、取水源は新竹宝山ダムです。世界資源研究所の「水リスク評価ツール」調査における、水資源のひっ迫度が高いか極めて高い地区からの取水は0%であり、地下水や海水は使用していないため、水使用についての潜在的なリスクは比較的低いと評価していています。またサイエンスパーク内の企業で発生する事業廃水と生活排水はともに下水道を通って下水処理場に集められた後、国の下水道受入れ基準より高い水質で、独立した専用配管を経て客雅渓に放流されており、生態環境と水質に影響はありません。2023 年の ヌヴォトン の総取水量は 78 億 8,600 万リットル、総排水量は 36 億 3,710 万リットルであり、これらはすべて規制に従って申告されており、汚水漏洩による周辺環境への影響はありません。
廃水は主に製造工程の廃水と生活排水に大別されます。製造工程の廃水は、洗浄、薄膜生成、エッチング、露光、拡散などの工程から発生し、酸アルカリ廃水、フッ素含有廃水、研磨廃水に分類されます。排水の特性に応じて、酸アルカリ排水は塩基での中和処理、フッ素含有廃水は塩化カルシウムの添加による凝集沈殿など、処理技術を組み合わせて、水質汚染防止措置検査届出規則の下水道受入れ水質基準を満たすように処理します。半年ごとに定期的にサンプリング分析を行い、基準を超えていないことを確認した上で、新竹サイエンスパークの下水処理場で処理され、最終的に専用配管を経て客雅渓に排出されます。一方、生活排水は直接下水道に排出され、工業園区の下水処理場で処理されます。
拠点 | 節水計画 | 節水活動 | 節水量(百万リットル/年) | 節水量(%/年) |
---|---|---|---|---|
NTC研新工場 | 純水システムのろ材を活性化し、廃水を動的にろ過して回収 | 2023年7月からDI活性炭システムの排水を冷却塔で再利用 | 3.6-4.8 | 2.8% |
水資源の使用状況
NTC
排出水系 | 単位 | 2020年(基準) | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 排出先 |
---|---|---|---|---|---|---|
未処理 (A) | 百万リットル | 20 | 17 | 15 | 15 | 新竹園区下水処理場 |
二級処理 (B) | 百万リットル | 298 | 302 | 297 | 302 | 新竹園区下水処理場 |
第三者の水/淡水(総排水量:A+B) | 百万リットル | 318 | 319 | 312 | 317 |
新竹科学工業園区管理局は2021年、下水道受入れ基準項目にNMP濃度基準を追加しました。この基準に適合させるためNTCは適切な方法を積極的に評価し、2022年に新規原材料を製品上で検証し、2023年に製造ラインで使用を開始しています。継続的に放流水のNMP検査を実施し、合格率は100%です。
NTCJ
排出水系 | 単位 | 2020年(基準) | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 排出先 |
---|---|---|---|---|---|---|
未処理 (A) | 百万リットル | 22 | 21 | 18 | 19 | 河川放流(側溝) |
二級処理 (B) | 百万リットル | 3,669 | 3,509 | 2,817 | 3,301 | 下水道、河川 |
第三者の水/淡水(総排水量:A+B) | 百万リットル | 3,691 | 3,530 | 2,835 | 3,320 |
2023 年の総取水量は 7,886百万リットル、総排水量は 3,637百万リットルです。これらはすべて規制に基づいて公表され、汚水漏洩による周辺環境への影響はありません。
2023年 NTC排水水質状況
排水成分 | 単位 | 下水道受入れ基準 | 2022年上半期 | 2022年 下半期 | 2023年 上半期 | 2023年 下半期 |
---|---|---|---|---|---|---|
浮遊粒子状物質 | mg/L | 300 | 6 | 12 | 4 | 3 |
化学的酸素要求量 | mg/L | 500 | 74 | 32 | 26 | 34 |
フッ化物 | mg/L | 15 | 7 | 3 | 5 | 3 |
アンモニアガス | mg/L | 50 | 10 | 6 | 10 | 8 |
硝酸態窒素 | mg/L | 50 | 1 | 0.5 | 3 | 0.5 |