サプライチェーン|サプライヤ管理

サプライヤ管理

サプライヤの評価・監査項目にESGを組み込み、サプライヤと共にサステナブルなサプライチェーンの実現に取り組んでいます。

SDGS
SDG 10
SDG 17

50

%

主要なサプライヤーのRBA VAP完了率(2023年)

100

%

「紛争鉱物の非使用声明書」への署名率(2021年~2023年)

39.8

%

現地調達率

サプライヤ管理

ヌヴォトンは、サステナビリティ委員会の下にサプライヤ管理グループを設置し、サプライヤの持続可能な管理方針や関連事項を策定する責任を担っています。自社の影響力を生かして、サプライヤと協力し、企業のサステナビリティを重視し推進することを目標に、持続可能なサプライチェーンの発展というビジョンの実現に取り組んでいます。私たちのサステナブルなサプライチェーンの推進戦略では、重要な材料のリスク管理方針を策定するとともに、短期・中期・長期的な目標を設定し、RBA VAPを実施してサステナビリティレポートを公表する主要なサプライヤの割合を増やしていきます。

ヌヴォトンは半導体サプライチェーンの上流に位置するチップ設計と中流のウェーハ製造に位置し、バリューチェーンのサプライヤと密接に連携しながら、専門業務の分担と相互に協力し合うパートナ関係を形成する必要があります。世界の半導体産業で指標となる企業として、サプライヤとの連携によりサステナブルなサプライチェーンを構築することは、私たちのサステナブル管理の重要な指標の一つです。私たちはサプライチェーンにおける労働者の人権を重視し、サプライヤに対して、事業を展開する国の関連法規や、責任あるビジネスアライアンス(RBA)などの国際的な企業行動規範の要件に従って事業を行うことを求めています。また、「行動規範の遵守承諾書」と「秘密保持契約」の締結をすべてのサプライヤに要求しています。この3年間で、全てのサプライヤが行動規範に署名をしています。私たちのサプライヤは、2023年において児童労働、強制労働、従業員による結社の自由や団体交渉権に反する人権紛争事案を一切発生させていません。

ヌヴォトンでは重要な材料(ウェーハ、化学品、ガス、ターゲット材料)について、以下のようなリスク管理戦略を定めており、2023年に重要な原材料が不足することはありませんでした。

多様な調達先の確立
多様な製品供給網を確立し、様々なサプライヤ、様々な地域から原料を調達して、安定供給を確保する。
複数の供給元原則
重要な原材料は、複数の業者、複数の地域からの供給を原則とします。サプライヤと長期的な原料供給契約を締結し、自社でも在庫を確保し、預託方式によって材料供給リスクを低減させます。
安全在庫の確保
 複数のサプライヤを確立できない品目は、生産地や代理店で安全在庫を準備するようサプライヤに要求し、ジャストインタイム方式で材料供給リスクを低減させます。

サプライヤ選定と評価

ヌヴォトンでは、新しいサプライヤを評価・選定する仕組みの構築にあたり、責任あるビジネスアライアンス(RBA)を参考し、有害物質使用の有無、品質、価格、環境配慮といった様々な側面を考慮しています。ヌヴォトンの要件や条件に適合した場合、「行動規範の遵守承諾書」、「秘密保持契約」および「紛争鉱物不使用宣言書」に署名する必要があります。また、それらに忠実に取引を実施するよう業者に要求しており、ヌヴォトンの利益やイメージを損なわず条件を満たした場合に適格サプライヤになります。また、ISO 14001環境マネジメントシステムといった国際認証の取得をサプライヤに奨励しており、すぐに取得できない場合は、認証取得のスケジュールを策定するよう要求しています。

新しいサプライヤを評価・選定する仕組み

環境マネジメントシステムの認証
ISO 14001環境マネジメントシステムといった国際認証の取得をサプライヤに奨励します。すぐに取得できない場合は、認証取得のスケジュールを策定するよう要求しています。
行動規範
責任あるビジネスアライアンス(RBA)行動規範の基準を積極的に採用し、「行動規範の遵守承諾書」や「秘密保持契約」を締結し、ヌヴォトンの利益やイメージを損なわないように、忠実に取引を行うようサプライヤに要求しています。
紛争鉱物の管理
ウェーハの受託製造業者、パッケージング業者、原材料サプライヤなどを含む関係サプライヤに対して、「紛争鉱物不使用宣言書」への署名を要求しています。

サプライヤ評価

2023年に、取引額の92%を占める主要サプライヤに対してRBAのリスク評価に関する調査を行いました。その調査には、環境、社会、ガバナンスという三大側面の評価項目を含むESGに関するリスク評価も含まれます。

2024年から、主要サプライヤは、事業継続計画(BCP)の自己評価アンケート(SAQ)の記入、および有害物質関連法規やお客様の規範への製品適合を含め、定期的な調査を受けなければなりません。私たちはサプライヤのリスク評価の結果、環境や社会に対する悪影響に対して、その改善に持続的に取り組むことで、サプライチェーン全体のレジリエンスを向上させていきます。