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ステークホルダとのコミュニケーション

当社は、AA1000ステークホルダー・エンゲージメント・スタンダード(AA1000 SES)の5つの評価原則(責任性、影響力、緊張性、多様な視点、依存性)に基づいて活動を行っています。これに基づき、従業員、顧客、サプライヤ/請負業者、政府機関/業界団体、株主/投資家、地域社会団体および非営利組織、メディアの7つのステークホルダ区分を特定しています。

当社では、投資家からの問い合わせや書簡に定期的に対応するため、専任のIR部門を設置しており、経済・環境・社会(人権を含む)に関する課題や具体的な意見を的確に把握するために、多様で透明性のあるコミュニケーションチャネルを構築しています。ステークホルダからの提案には、関係部門が迅速に対応し、ステークホルダおよび関連部門との対話・協議を経て、担当部門が課題の重要性を追跡し、定期的に取締役会へ報告しています。

また、当社ではステークホルダー向けの包括的な苦情処理メカニズムを提供しており、関係部門が苦情を収集・管理し、対応部門がその追跡を行います。重大な事案については、機能別委員会で協議されます。サステナビリティに関する重要課題については、サステナビリティ委員会がESGパフォーマンス指標および当年度の主要なサステナビリティ課題を取りまとめ、取締役会の議題として報告・意見交換を行います。サステナビリティ委員会は、ESGパフォーマンス指標の実施状況および年間の主要サステナビリティ課題の成果を取締役会に報告しています。

2024年度における各ステークホルダとのコミュニケーション状況は、2025年8月1日に取締役会へ報告されました。最新年度における各ステークホルダー区分とのコミュニケーション状況および報告内容は以下の通りです。

区分ヌヴォトンにとっての意義主な課題コミュニケーションチャネルと頻度2024年のコミュニケーションに関する実績と課題への対応
 
従業員
従業員は当社にとって重要な資産であり、企業の競争力を支える上で欠かせない存在です。
  • ビジネスインテグリティとコーポレート・ガバナンス
  • 人材マネジメント
  • 法令遵守
  • 生産性と経営実績
  • 労使協議会(四半期ごと)
  • 監督者会議(四半期ごと)
  • 監督者による業務知見共有セッション(四半期ごと)
  • 従業員福利委員会(四半期ごと)
  • 従業員提案箱(不定期)
  • 苦情受付用メールボックスおよびホットライン(不定期)
  • 社内ウェブサイト(不定期)
  • 各種組織会議(不定期)
  • 研修コース(不定期)
  • 新入社員の導入支援およびケア(入社後1日目/30日目/90日目)
  • ダイバーシティ&インクルージョン関連活動(不定期)

ヌヴォトン台湾

  • 労使協議会を4回開催
  • 監督者会議を四半期ごとに4回開催
  • 監督者による業務知見共有セッションを4回実施
  • タウンホールミーティングを4回開催
  • 職場における不正行為およびセクシュアルハラスメントの申告件数:0件
  • 従業員支援・社内コミュニケーションチャネルを通じて対応した案件:9件
  • 社内ウェブサイトのトップページに企業理念に関する記事を26件掲載
  • 社内ウェブサイト上で「TO ALL」告知を発信
  • 従業員向けワンストップサービスプラットフォーム「Nuvoton Universe」および人事サービスチャネル情報を整備
  • 新入社員導入支援およびケア(導入体験に対する平均満足度:100点満点中88.3点)
  • ダイバーシティ&インクルージョン関連活動を2回開催

ヌヴォトン日本

  • 労使協議会を4回開催
  • 社内ウェブサイト上で「お知らせ」告知を発信
  • ホットラインを通じて3件の案件に対応
 
顧客
顧客は当社の主な収益源であり、当社は最高品質の製品とサービスの提供に尽力しています。
  • ビジネスインテグリティとコーポレート・ガバナンス
  • エネルギーと温室効果ガス管理
  • グリーン製品
  • 法令遵守
  • 生産性と経営実績
  • 研究開発におけるイノベーション
  • リスクマネジメント
  • サプライチェーンマネジメント
  • 顧客満足度調査(年1回)
  • 顧客による調査または現地監査(不定期)
  • 企業ウェブサイトの会員専用ページ(不定期)
  • 技術セミナー(不定期)
  • 電話および電子メールによる対応(不定期)
  • 高付加価値の革新製品に関する顧客向け研修セミナーをオンライン・オフライン合わせて計63回開催・参加し、潜在顧客とのコミュニケーションを通じて市場動向や製品・技術支援情報を共有。顧客から好意的な評価を獲得
  • 企業ウェブサイトのメール、チャットウィンドウ、技術コミュニティ、電話対応、日常訪問などの円滑なコミュニケーションチャネルを確保し、D365カスタマーサービスシステムを活用して技術支援のナレッジベースと対応の即時性を最適化
  • オンライン上の技術資料、音声コンテンツ、支援リソースを継続的に更新し、顧客の迅速な製品開発を支援
 
サプライヤ/請負業者
サプライヤは、当社の事業運営および製造に必要な原材料を提供しており、当社はサプライヤとの相互成長を追求しています。
  • ビジネスインテグリティとコーポレート・ガバナンス
  • グリーン製品
  • 法令遵守
  • 研究開発におけるイノベーション
  • サプライチェーン管理
     

ヌヴォトン台湾

  • サプライヤによるESGおよびRBA自己評価(年1回)
  • 主要サプライヤのESGパフォーマンスを評価するため、SAQ(自己評価質問票)を配布

ヌヴォトン日本

  • サプライヤのQCDS評価(年1回)
  • サステナビリティ調査(隔年)
  • 紛争鉱物に関する調査(年1回)
  • 事業継続性に関する調査(隔年)
  • ステークホルダの関心事項に関する調査(年1回)
  • 品質監査(年1回、選定された基準に基づく)

ヌヴォトン台湾

  • 主要サプライヤの年次評価を完了
  • サプライヤ全社がRBA行動規範に署名
  • サプライヤ全社が「紛争鉱物不使用宣言書」に署名 1
  • サプライヤ全社が「有害物質不使用宣言書」に署名
  • 主要サプライヤの93%がESGレポートを公開
  • 主要サプライヤが温室効果ガス排出量のインベントリ(ISO 14064)を実施
  • 主要サプライヤから温室効果ガス排出量の基準値および削減目標を収集

ヌヴォトン日本

  • 主要サプライヤのQCDS評価を100%完了
  • 主要サプライヤによるサステナビリティ調査を100%実施
  • 審査対象となる精製業者のサプライヤ調査を完了し、顧客からの照会事項に100%対応
  • 主要サプライヤに対し、オンライン調査への参加を100%依頼
  • 主要サプライヤによる事業継続性評価を100%完了
  • サプライヤによる品質監査を100%完了
  • サプライヤによる環境監査を100%完了
 
政府機関/公的組織・団体
当社は、地域政府の規制を遵守し、関連する政策に積極的に協力することで、あらゆる形態の違法行為の排除に努めています。
  • ビジネスインテグリティとコーポレート・ガバナンス
  • 人材マネジメント
  • エネルギーと温室効果ガス管理
  • 法令遵守
  • リスクマネジメント

ヌヴォトン台湾

  • 公式文書(不定期)
  • 規制に関する説明会(不定期)
  • サイエンスパーク内の業界団体および規制当局とのコミュニケーション(不定期)

ヌヴォトン日本

  • 環境関連法規の基準に関する規制当局との協議
  • 廃棄物処理を委託しているサプライヤに対する現地検査

ヌヴォトン台湾

  • 環境保護および安全関連当局の会議に12回参加 2
  • サイエンスパーク協会から公式文書を18件受領
  • 環境保護局および科学技術管理局による合同防衛組織会議に4回参加

ヌヴォトン日本

  • 省エネルギー法を含む11件の環境関連法規を遵守
  • 廃棄物の輸送および管理を行うサプライヤ30社に対して現地監査を実施
 
株主/投資家
当社に投資している、または投資を検討している企業や個人は、当社の重要なステークホルダーです。
  • グリーン製品
  • 法令遵守
  • 研究開発におけるイノベーション
  • リスクマネジメント
  • 生産性と経営実績
  • ビジネスインテグリティとコーポレート・ガバナンス
  • 年次株主総会(年1回)
  • 決算説明会(四半期ごと)
  • 年次財務報告書(年1回)
  • 企業ウェブサイト(不定期)
  • 株式市場への情報発信(定期/不定期)
  • 2024年に四半期ごとのオンライン決算説明会を4回開催し、累計参加者数は400名以上
  • 株主総会を1回開催
  • 年次報告書を1回開示
  • 連結財務報告書を4回開示
  • 月次売上高発表を12回実施
  • 重要な企業情報を不定期に開示
  • 法令に基づき、企業の業績情報を定期的に開示
 
地域コミュニティと非営利組織
当社は社会の調和と進歩を目指し、地域社会の課題に注目しながら、より良い社会の構築に取り組んでいます。
  • ビジネスインテグリティとコーポレート・ガバナンス
  • 人材マネジメント
  • 法令遵守
  • 企業ウェブサイト(不定期)
  • 電子メール(不定期)
  • Facebookファンページ/Instagram(不定期)
  • 地域訪問を2回実施
  • 献血活動を6回開催
  • 著名人による講演会を4回開催
  • 古本寄付イベントを2回開催
  • キャンパスフォーラムを4回実施
 
メディア
メディアは、当社とステークホルダーをつなぐ架け橋として機能し、当社が発信する情報への迅速なアクセスを可能にするとともに、サステナビリティに関する前向きな情報をステークホルダーに伝える役割を担っています。
  • ビジネスインテグリティとコーポレート・ガバナンス
  • 人材マネジメント
  • 研究開発におけるイノベーション
  • 生産性と経営実績
  • 決算説明会( 四半期ごと)
  • 決算説明会を4回開催
  • プレスリリースを38件発行
 
1当社では、責任ある鉱物イニシアティブ(RMI)が懸念する鉱物を含む製品に関与するサプライヤに対し、「紛争鉱物不使用宣言書」への署名を義務付けています。

2台湾電力公司による電力関連会議は2回、新竹サイエンスパーク管理局による会議は9回、パーク協会による会議は1回開催され、合計で12回の会議が実施されました。