サステナブル経営|コーポレートガバナンス
コーポレートガバナンス体制
取締役会の運営
取締役会は、当社の最高ガバナンス機関として、政府の法令および当社定款に基づき、関連する職責を遂行しています。その職責には、経営陣の任命および監督、事業業績の監督、利益相反の防止、株主総会決議に基づく職権の行使が含まれます。取締役および独立取締役が共同でコーポレートガバナンスおよび経営戦略を担い、株主権益の保護と同時に、従業員、顧客、サプライヤ、政府および非営利団体などのステークホルダーの利益への配慮を基本方針としています。
取締役会の下には、4つの主要な事業グループおよび5つの主要センターを中心とした組織体制が構築されており、各種機能を担う委員会が設置され、事業推進を支援しています。
当社の取締役会会長は、最高経営責任者(CEO)も兼任しており、経営チームを率いて取締役会の決定事項を効果的に実行し、業務効率を高め、持続可能な企業運営を実現しています。一方、社長職は取締役ではない専門経営人材が務めています。
これらの体制を踏まえ、当社では客観性および監督機能を強化するため、企業統治に関するベストプラクティス・ガイドラインに基づき、法定の3名から4名へと独立取締役の人数を増員しました。これにより、グループ全体の業績向上、株主価値の最大化、持続可能な事業運営の実現、ならびに関連する利益相反の回避・軽減を図っています。
現在、ファイナンスセンター副総経理である賴秀芬氏がコーポレート・ガバナンス担当責任者を務めています。同氏は27年以上にわたる財務分野での豊富な実務経験を有し、法令上の要件を満たす資格を備えています。
賴氏は、取締役会および各取締役がその職責を適切に果たせるよう支援しており、取締役会の開催日程および議題の調整、取締役向け研修の企画、取締役会開催時および開催外での情報提供、ならびに関連情報の定期的な通知などを行っています。コーポレート・ガバナンス担当責任者は、取締役会およびガバナンス関連業務が円滑に機能するよう、その運営を支えています。
取締役会のダイバーシティ
取締役の選任は、定款に基づく候補者指名制度により行い、コーポレートガバナンス実務準則に基づき取締役会構成の多様性を重視しています。取締役会は、多様性方針とサクセッションプラン、取締役会実効性評価の結果に基づき、取締役会全体の構成員を選定し、選任された取締役が経営判断と中長期の戦略策定に貢献することを確保しています。取締役候補者は、多様性、サステナビリティ、組織への影響力および職務執行能力を備えた者を原則とします。
直近の改選は2025 年5 月26 日に実施し、第8 期(任期2028 年まで)の取締役会構成員を選出しました。
女性取締役および独立取締役の登用、幅広い世代・専門分野の人材による構成を通じて、取締役会構成の多様性方針および持続可能な経営目標を実現しています
第8期の取締役会は、取締役会は取締役11 名で構成され、うち独立取締役4 名(36%)、女性取締役2 名(18%)です。当社または親会社の執行役員を兼任する取締役は4 名、配偶者または二親等以内の親族関係を有する取締役は2 名で、いずれも取締役総数の2 分の1 を超えず、台湾証券取引法第26 条の3 の規定に適合しています。
取締役会構成員の専門分野は多岐にわたり、事業を実効的に監督し、戦略的な指導を行える体制です。法人取締役のウィンボンド・エレクトロニクス株式会社(Winbond Electronics Corporation)およびChin XinInvestment Co., Ltd. は主要株主であり、ウィンボンドは当社の親会社かつ過半数を保有する筆頭株主として、これまで一貫して取締役を務めています。
第8期取締役会のダイバーシティ
| 役職 | 氏名 / 法定代理人 | 性別 | 現職 | 多様性の中核要素 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 経営管理 | 意思決定 | 産業知見 | 経理財務 | 情報 | ||||
| 取締役会長 | 華邦電子 (股) 公司代表人:蘇源茂 Legal Representative of Winbond Electronics Corporation: Yuan-Mao Su | 男 | CEO of Nuvoton Technology Corporation | |||||
| 取締役副会長 | 焦子愷 Karen K. Chiao | 女 | Callisto Holding Limited Director and President of Callisto Holding Limited | |||||
| 取締役 | 金鑫投資 (股) 公司代表人:焦佑鈞 Legal Representative of Chin Xin Investment Corp: Yu-Cheng Chiao | 男 | Chairman and CEO of Winbond Electronics Corporation | |||||
| 取締役 | 林任烈 Rehn-Lieh Lin | 女 | Vice President of Winbond Electronics Corporation | |||||
| 取締役 | 魏啟林 Chi-Lin Wea | 男 | Chairman of Waterland Financial Holdings | |||||
| 取締役 | 洪裕鈞 Yu-Chun Hong | 男 | Director of IPEVO Corp | |||||
| 取締役 | 陳良基 Liang-Gee Chen | 男 | Director of Himax Technologies, Inc. and Independent Director of Everlight Electronics Co., Ltd. | |||||
| 独立取締役 | 魏寶生 Pao-Sheng Wei | 男 | Chairman of Shin Kong Life Insurance Co., Ltd. | |||||
| 独立取締役 | 杜書全 Shu-Chyuan Tu | 男 | Chairman of BestCom Info Tech Corp. and Director of Synnex Technology International Corp. | |||||
| 独立取締役 | 陳廣中 Kuang-Chung Chen | 男 | Independent Director of Diodes Incorporated | |||||
| 独立取締役 | 王立心 Li-Hsin Wang | 女 | President and CEO and Chief Sustainability Officer of Chia Hsin Cement Corporation | |||||
取締役会の報酬と実績評価
報酬委員会を設置し、取締役および経営陣の業績評価と報酬に関する方針・制度・基準・体系・個別報酬額の策定・見直しを担っています。「取締役/経営陣報酬・業績評価管理規程」を制定し、取締役および経営陣が業績向上に取り組むよう動機付けています。
取締役報酬は、定款の定めに基づき支給し、「取締役報酬および取締役会実効性評価規程」に基づき運用しています。報酬の決定にあたっては、職務上の責任、業務への貢献度、業界水準との比較に加え、業績、収益性、経営効率、企業理念の実践状況、環境・社会・ガバナンス(ESG)を含むサステナビリティ目標の達成状況なども評価指標として考慮されます。
報酬委員会は、個別の審査および評価を経て、報酬の全体的な妥当性を取締役会に付議し、決議を経て確定します。これには、月次給与の支給、業績に基づく賞与、年間の利益状況に応じた従業員報酬が含まれます。
契約時ボーナス・採用時ボーナス・退職金・クローバック制度は設けていませんが、経営幹部の退職後の生活保障を目的として「経営陣退職規程」を制定し、対応する退職給付制度を提供しています。
コーポレートガバナンスを確実に実践し、取締役会機能を向上させるため、「取締役報酬および取締役会実効性評価規程」を制定し、実効性評価を強化しています。①事業運営への参画度、②取締役会の意思決定品質の向上、③取締役会の構成と組織、④取締役の選任および継続研修、⑤内部統制の5 つの側面について、毎年、取締役会実効性評価を実施しています。評価結果は取締役会事務局が取りまとめ、報酬委員会および取締役会に付議したうえで、これに基づき翌年の取締役会実効性向上計画を策定し、コーポレートガバナンスの継続的な強化と長期的な株主価値の向上に努めます。
2025 年は取締役会および機能別委員会の実効性評価を完了し、総合評価結果はいずれも「取締役会および機能別委員会は良好に運営されている」との評価となりました。
また、取締役会の実効性評価については、3 年に1 回以上、外部の独立機関に委託して実施することを定めており、会長、総経理、機能別委員会委員長、コーポレートガバナンス責任者、内部監査責任者への実地インタビューを行い、評価結果を取締役会に報告しています。
2026 年は、社団法人台湾コーポレート・ガバナンス協会(Taiwan CorporateGovernance Association、TCGA)に取締役会実効性評価を委託する予定です。

取締役会の専門性向上
取締役の各種職務能力の向上を支援するため、毎年、事業運営に関わる経済・環境・社会課題について、取締役向けの研修プログラムを企画しています。また、取締役会に関わる経済・環境・社会課題などの研修情報を随時提供し、継続的な学習機会を確保しています。
環境サステナビリティ
関連研修
時間
カーボンクレジット、気候変動
サステナビリティファイナンス
ガバナンス
関連研修
時間
ガバナンス、リスクマネジメント
経済関連研修
小時
地域経済、グローバルな政治・経済情勢
機能別委員会
監督機能の充実およびコーポレートガバナンス体制の強化のため、取締役会の下に、職務権限および機能に応じて報酬委員会、監査委員会、リスクマネジメント委員会および経営人材育成委員会を設置しています。各機能別委員会は独立取締役により構成され、または独立取締役が参画することで、意思決定および提言の客観性・公正性を確保するとともに、独立した監督・牽制機能を実効的に発揮し、取締役会における各決議および業務執行の適切性を確保しています。各委員会の議案は、いずれも取締役会に付議したうえで審議を行い、取締役自身または代表する法人が利害関係を有する場合は議決を回避することとしています。また、一部議案については株主総会にも付議し、ステークホルダー全体の利益に資する運営に努めています。
委員会の権限・職責と構成
| 委員会 | 委員会の構成と運営状況 | 責任と権限 |
|---|---|---|
| 報酬委員会 | 報酬委員会は独立取締役4 名で構成しています。2025 年5 月26 日に第6 期報酬委員会委員を選任し、同日発足しました。2025 年は2 回開催し、平均出 席率は100%でした。 | 取締役および経営陣の年次および長期の業績目標、ならびに報酬に関する方針・制度 ・基準・体系の策定および定期的な見直しを行っています。また、取締役および経営 陣の業績目標の達成状況を定期的に評価し、個別報酬の内容および金額を決定してい ます。 |
| 監査委員会 | 監査委員会は独立取締役4 名で構成しています。2025 年5 月26 日の定時株主総会において第8 期取締役を選任し、同日、第4 期監査委員会が発足しました。2025 年は5 回開催し、平均出席率は93%でした。 | 取締役会が、会計・監査・財務報告プロセスおよび財務統制の品質と適正性に関する 監督責任を果たすことを支援します。対外的には、監督機能と独立性を確保すること で、投資家の権益を実効的に保護する役割を果たしています。 |
| リスクマネジメン委員会 | 2025 年8 月1 日、取締役会において第2 期リスクマネジメント委員会委員の選任を決議しました。会長、複数名の取締役および会長が指名する者で構成し、うち独立取締役4 名が過半数を占めています。委員の互選により1 名を委員長兼議長に選出し、対外的に当委員会を代表しています。年2 回以上の開催を原則とし、必要に応じて機動的に追加開催しています。 | 全社的なリスクマネジメントを推進し、リスクマネジメント方針・体制の策定、定性 ・定量の管理基準の構築を担っています。事業展開の状況や外部環境の変化に応じ、 これらを適宜見直しています。 |
| 経営人材育成委員会 | 経営人材育成委員会の委員長は取締役の互選により選任することとしており、現在はウィンボンドの独立取締役である管中閔氏が務めています。委員会はメンターと育成対象者で構成され、メンターはウィンボンドおよびヌヴォトンの取締役が、育成対象者はウィンボンドおよびヌヴォトンの経営幹部が務めます。取締役会は毎年、育成対象者の構成を見直しています。2025 年はESG の動向、地政学リスクと金融、AI のトレンド、人文・歴史などをテーマに、計6 回の研修プログラムを開催しました。 | 「メンティー向けワークショップ」と「メンターとメンティー間の指導・対話の仕組み」という2つの中核的な取り組みを通じて、メンティーが特定の業界にとどまらない幅広い知識を習得し、国際的な視野を広げることを目指しています。加えて、取締役にとっても、当社の内部運営についてより深く理解する機会となっています。 |